おはようございます。
薬の話
子供・成人・高齢者・妊婦で薬の体内での作用は変化します。
薬は小腸から吸収されて肝臓に運ばれます。肝臓の解毒酵素で薬効が弱められ、心臓のポンプの力で全身に巡っていきます。そして、腎臓から尿として排泄されていきます。薬は肝臓の処理能力、腎臓の処理能力があって有効に効果をあらわします。子供はこれらの処理能力が大変高いですが、薬は成人の肝臓や腎臓の処理能力を想定して作られています。高齢になってくると、肝臓・腎臓の処理能力は落ちてくるので、薬効成分が長時間に渡り体内に残ります。すると薬効が強く出てしまったりする事があります。
また、妊娠すると母体の様々な生理的働きが変化するので、体内での薬の効き方が変化することがあるそうです。さらに妊娠時には胃酸の分泌が減ったり、小腸の蠕動運動も弱くなったりするので、薬の吸収が悪くなるようです。そして、飲んだ薬の多くは胎盤を通過するので、妊娠初期には胎児の体の形成に障害を起こす可能性もあるようです。
薬も知識を持って、飲み方を考えましょう。
今日を素敵な一日にして下さい。
代表取締役 大竹野有一