おはようございます。
ビタミンとミネラル
明治時代、国民病とも言われた病気に脚気があります。学生や兵隊の30%が罹患していました。
倦怠感に始まり、手足の運動感覚麻痺、進行していくといづれ寝たきりになり死に至る病気で、当時の死亡率は3%で多くの方が亡くなった病気です。
当時、海軍と陸軍の対立があり、海軍は早くから脚気という病気の原因が、炭水化物の摂り過ぎで栄養の偏りであることに気づき、麦飯とおかずの多い食事を取り入れて脚気で亡くなる兵隊はいなくなっていました。
ところが、当時の陸軍軍医総監の森鴎外は、脚気は脚気菌による感染病と考え、白米中心の食事を変えなかったようです。その結果、多くの陸軍兵士が脚気で亡くなっています。
大正時代に入り、ビタミンB1が発見されて、脚気の原因がビタミンB1の欠乏にあるということが分かってきました。麦や魚・肉など白米以外の多くの食品に含まれるビタミンです。お腹一杯食べて食欲が満たされても、栄養の偏りは病気の原因を作くってしまうのです。
日々是好日、今日が素敵な一日でありますように。
代表取締役 大竹野